2023.8.8
戦いの夏が終わりました。
わたし個人の話になりますが
コンクールに出る以上、
「参加することに意義がある」概念は存在しないものとして生きてきた。
1番以外なにをめざすのか。
「金を取らないと予選落ちたのも一緒」と自分に言い聞かせながら、県のコンクールでは小1から6年連続金。
冬のコンクールも出場出来る小3から6年生までは最優秀賞だった。
たかだか県で1番なんて大したことないということに気づくのは高校生になってからなのだけど。。
中学1年生の時、初めて予選で落ちた。
大きなミスはしておらず、なぜ落ちたのか分からない。
中学生からは、中1〜中3までの一斉出場枠なのだけど、それでも納得がいかなかった。
冷静に思い出すと、構築力のない演奏だったことが思い出される)
そこからは先の見えない壁だった
「あの子、ずっと金だったのに予選落ちたって」
「予選で落ちたらもうコンクール出れないんじゃないの」
クラスメイトからも、ピアノをやってる子のお母さんからも言われて、本当に自信を無くした。
矢先、冬のコンクールでも予選落ちた。
ありえないことに、2回繰り返しのところを3回弾いた...
先の見えない濁った池の中で、身体につく藻を除けるだけで精一杯だった中学校生活は、中2で銀、中3で金と、なんとか元の位置に戻ってきた。冬のコンクールは優秀賞どまりだった)
魔の３年間だった中学校が終わり、高校に入ると、軽く嫌がらせをしてきた友人たちとも別れられ、自分らしさみたいなものが少し出てきた。
短期留学もさせて貰えたりして、視野が広がった(気がする)。
そのエネルギーをそのままに、高1で大賞(実質その年の県で1番)
冬のコンクールも高2で制覇した。
そこから受験のため東京へレッスンに通い、ピアノの世界を広げていくことになる。
前置きが長くなったんだけど
ここまで読んでくれてる人いるのかな（笑）
今日はピアノの生徒2人が本選へ出ました。
私は彼女たちとは違う会場で審査だったので聞けなかったけど、金と銅を持って帰ってきてくれました。
とんでもない審査結果を出す先生もいるけど、上位の子は、だいたい先生方の成績が安定してますね。
どこのおうちもそうだと思うけど、
他の子と比べるより、まずは本番でどれだけ、自分と、ピアノと対話できるか。
それが出来てないのに結果を求めるのは違うかな。
というか、出場している子を通して指導者の姿が見えてしまって、
これは本当にこの子の弾き方なのかな、
もっと、こう弾きたい、があるんじゃないのかな、なにか萎縮してないかしら、と感じざるを得ない演奏も多かったです。
自己表現の時代、
幼児期の教育にもっと力を入れたいと改めて強く感じた日でした。
